光文社の月刊誌「HERS」。50代の女性向けアラフィフ雑誌。以前は萬田久子さんがずっと表紙を飾られていて、そのイメージが強い方も多いかなと思います。その頃は私も30代であまり読まない雑誌でした。
ライフスタイル雑誌が次々と休刊していくなか、「HERS」のインテリア特集は専門雑誌より内容が充実しているので、好きな特集の時は私も愛読するようになりました。自分が40代になって世代の感覚も近くなったのが大きいかもしれませんね。
その「HERS」から別冊ムックが発売されました。この手のインテリアムック本、私はかなり読んできましたが最近の本は既視感があるものが多くて購入には至らず立ち読みばかりでした。
久しぶりに読み応えのあった「大人の幸せなインテリア〜女性がくつろげる家40軒」。早速ご紹介したいと思います。
この本をオススメしたい方
・インテリアの目の保養+具体的な情報も知りたい方
・成熟した自分らしいインテリアを追求したい方
・子育てが落ち着いてインテリアを見直したい方
・オリジナリティあふれるリフォームを考えてる方
まず普通の主婦の方は出てきません(笑)。クリエイティブな業界で成功した女性ばかりですので、とにかくラグジュアリー感満載です!
でもそれが既視感あるインテリア本と一線を画してて良いんですよ。もちろん簡単にすぐ取り入れるとかは無理ですが、一本筋の通ったポリシーの感じられるインテリアばかりなので魅了されます。
では、目次に沿ってご紹介!
11人の家
紹介されている11人の方は、職業も住む場所も家族構成もさまざま。インテリアのテイストもそれぞれ。北欧風とかジャンルにとらわれないオリジナリティに溢れています。
11通りの職業や人生観があって、どのように今のインテリアにたどり着いたかというバックボーンもしっかりと紹介されているので、そこは本当に読み応えがありますね。
まず総じてキッチンが圧巻。置いてある椅子一つもこだわりを感じます。全体的にインテリアの洋書を見てるような雰囲気。
ただ、海外のお部屋は圧倒的に広すぎて「取り入れるのは無理だろ〜」と非現実的に思えてしまいますが、この本は日本の方が多いので、間取りもそれなりに現実的。それでもこんな風に素敵なインテリアになるのね!と思えます。(まぁ財力が無理なんだけど、そこは目の保養。。)
ボタニカル・ライフ
紹介されているお宅はグリーン使いが素敵なんですが、育てやすいグリーンの種類や見せ方が具体的に書かれています。こういう情報がきちんと載っているのがこの本のいい所。雰囲気だけではありません。
花器の使い方も出ているので、インテリアとうまく合わせられないなどお悩みの方はぜひ一読を。
実例・私のお気に入り「マイスペース」
フリーランスで在宅のお仕事をされてる方が多いせいか、書斎と趣味を兼ね備えたワーキングスペースが紹介されています。私、人の仕事場やデスク周りの写真を見るのが大好きなんですよね。ページ数は多くはありませんが読んでてワクワクしちゃいます。
美しい舞台裏
こちらはファッション関係5人の方のクローゼットが紹介されています。「ショップか!」とツッコミたくなるほどの贅沢なクローゼット。正直、すごすぎてあまり参考にはなりません(笑)。ここは目の保養コーナー。
私のためのリフォーム
ここが一番読み応えがあるページ。オリジナリティあふれるリフォームをされた方達の「Before→After」や予算、施工会社まできっちり情報が載っています。リフォームのみならず家を建てる人が読んでも参考になるところが多々ありますね。
特にFILE代表の石川さんへのインタビューでは、熟年世代のリフォームについてアドバイスされています。それが読んでいて至極納得の内容。
私自身も和室リフォームを経験しているので、リフォームをオーダーする難しさは分かります。自分のやりたい事とプロの意見を取り入れるさじ加減が難しい。その辺のことも詳しく述べられてます。
新しい住まい方
もうここは、常人には真似できない世界が広がっています。まぁ読んでみてください。
最後に、大人向けインテリア関連のショップデータが載っています。有名どころからちょっとコアなショップまで色々。私も時間がある時に足を運んでみたいと思います。
まとめ
インテリアの入門書ではないです。インテリアやライフスタイルを自分なりに追求して深めたい方、子育てがひと段落ついた世代の方向けです。写真の美しさ、情報量のバランスが良いのが嬉しいですね。
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